コンソメ (consommé) は元々フランス料理で使われる澄んだスープ のことで、ブイヨンをベースとして赤身の肉類と香味野菜を加えて煮立てることで作られる。このコンソメを手軽に家庭で利用することができるコンソメの素がスーパーなどで販売されている。スープのみならず、様々な料理に使える汎用性からキッチンに常備している家庭も多いだろう。また、クックパッドなどのレシピサイトでは多くのコンソメを使用したレシピが掲載されている。
ここで問題となるのが、コンソメの2つの形状である。定かではないがコンソメの素として有名なのは味の素株式会社のものではないかと思う。この味の素株式会社が製造・販売しているスタンダードなコンソメは、顆粒タイプとキューブタイプがある。クックパッドをはじめとしたレシピサイトにはコンソメを使用したレシピが多数掲載されいていることは先述したとおりである。だが、キューブタイプのコンソメを使用するレシピと顆粒タイプのコンソメを使用するレシピが混在しており、どちらか一方のタイプしか手元にない場合はやや面倒である。
そこで、コンソメキューブとコンソメ顆粒の密度について考えてみるとする。コンソメキューブは実測値で、14.0mm、16.5mm、21.5mmの直方形であり、そのため体積は約4.97cm^3である。重量は1つあたり5.3gとパッケージに記載がある。そのため、このコンソメキューブの密度はおよそ1.07g/cm^3といえる。対して、コンソメ顆粒パッケージの情報より10cm^3 で5.3gであることが分かっており、そのため密度は0.53 g/cm^3である。 よってコンソメキューブの体積はコンソメ顆粒を基準として、0.53/1.07=0.495≒0.50より、ほぼ1/2倍であるといえる。つまりコンソメキューブの密度はコンソメ顆粒の密度の2倍であると言える。
以上のことから、コンソメキューブとコンソメ顆粒の密度の関係は明らかになった。だが体積を量って料理をすることは現実的ではないだろう。そこで、重量と大さじ小さじで量れる体積を基準に考えてみることにする。コンソメキューブは顆粒タイプのコンソメのパッケージには、顆粒小さじ2杯がキューブ1つに相当しその重量は5.3gである旨が記載されている。このことから、小さじ1杯はこの重量の半分の2.65g、小さじ1/2 1杯はさらに半分の1.325g、大さじ1杯は2.65gの3倍である7.95gに相当するといえる。これに基づきいくつかの計算ツールを作成した。皆様の料理のお役に立てば幸いである。